――「ＺＥＴＡ　ＢＡＳＫＥＴ」とは、どんなサービスですか。

　「同サービスを利用すれば、ＥＣサイト内の『複数の製品を組み合わせる』『同種の製品のリストを作る』ことが可能になります。これにより、まとめ買いを促進するとともに、目的別の商品一覧としても活用できます。従来とは異なる切り口で消費者の購入意欲を喚起し、商品訴求力や顧客ロイヤリティの向上などの効果が期待されます。具体的には、まとめ買いではアウトドアキャンプセット、防災グッズ、家具のコーディネート、上限30万円・70万円など予算別のふるさと納税セットなどが考えられます。目的別の商品一覧では、ゴルフのコンペ向きコース集、デート向きのレストラン集、日本酒入門セットなどが効果的でしょう」

サイジニア株式会社
取締役社長 兼 CEO
山崎 徳之氏

「ZETA BASKET」の概要ECキュレーションエンジン「ZETA BASKET」

• 出所：サイジニア株式会社

――ＵＧＣはどう活用していくのでしょうか

　「『ＺＥＴＡ　ＢＡＳＫＥＴ』は前述した『複数の製品を組み合わせる』『同種の製品のリストを作る』の機能のほか、ＥＣサイト運営者・ブランド担当者・リテール企業・店舗スタッフだけでなく、ユーザーもお気に入り商品の組み合わせを作成して投稿できます。現在、ＳＮＳがマーケティングに大きな役割を果たしているように、いかにユーザーを巻き込むかが販売促進において重要となっています。ユーザーにとっては、自分が組み合わせたお気に入り商品の投稿に対して何人が投稿を見たか、どれだけ『いいね』が付くかということがユーザーのモチベーションとなり、ＥＣサイトのさらなる活気にもつながります。ＥＣサイトによってはアフィリエイト（成果報酬）を実施することもあるかもしれません。それがさらなる販売促進に結び付くと期待されます」

UGC活用の効果・導入企業ECサイトのUGCは価値あるツール

• 出所：サイジニア株式会社

――「ＺＥＴＡ　ＣＸ」シリーズとの連携はいかがですか。

　「当社のＣＸ改善サービスはＥＣ商品検索・サイト内検索エンジン『ＺＥＴＡ　ＳＥＡＲＣＨ』を中心に、レビュー・口コミ・Ｑ＆Ａエンジン『ＺＥＴＡ　ＶＯＩＣＥ』、ハッシュタグ活用エンジン『ＺＥＴＡ　ＨＡＳＨＴＡＧ』を展開しています。それらを複数導入することによって、販売促進の効果が上がることから、クロスセル・アップセルが加速し、収益拡大が期待できます。この中に、『ＺＥＴＡ　ＢＡＳＫＥＴ』が加わることで、クロスセル、アップセルのさらなる加速が期待されます。当社としても既存顧客の深掘りにつながり、収益の拡大とともに、より一層の利益率向上も見込めます」

ZETA製品のご紹介「ZETA CXシリーズ」製品一覧

• 出所：サイジニア株式会社

――今後の展開について教えてください。

　「既存製品との相乗効果を意識しながら、継続的に『ＺＥＴＡ　ＣＸ』シリーズの新製品開発に取り組んでいます。現在は『ＺＥＴＡ　ＢＡＳＫＥＴ』をリリースしたばかりなのでそちらに注力していますが、タイミングを見て次、その次の製品を投入する予定があります。こうしたＣＸ改善サービスの成長の先には、自社事業として口コミを掲載するメディアサイトを運営し、将来の飛躍を目指す考えもあります。事業を展開する上では『ＺＥＴＡ　ＣＸ』シリーズの『ＺＥＴＡ　ＶＯＩＣＥ』で集まった口コミが既に１０００万件を超えているため、それらを活用することで独自のサービスを創出する考えです」